いろんな感想文
本・DVD・映画などの感想とか。 妄想したりネタバレしたりします。
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作者:桐野夏生
出版社:新潮社
★★★【総評価】
この本、結構薄いんですよね。
そして、新潟県柏崎市の少女監禁事件をモチーフに作られています。
モチーフというか、今風に言えばインスパイア?ってとこでしょうか。
内容は全く別物ですので、この事件の真相とかはもちろんありません。
さて、この本の内容は、1年監禁された経験のある女性が書いた手記のようになっています。
監禁された・・・想像がつきません。
作者桐野夏生が普通に想像だけでここまで書けるってのはさすが作家としか言い様がありません。
あ、もちろんこれは褒め言葉です。
ただ、賛否両論あるでしょう。
最後の主人公の本当の想いが、あまりにも犯人に都合よい、というか
なんというか。
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作者:山田 宗樹
あらすじ:
三十年前、松子二十四歳。教職を追われ、故郷から失踪した夏。その時から最期まで転落し続けた彼女が求めたものとは?一人の女性の生涯を通して炙り出される愛と人生の光と影。
★★★【総評価】
★★★★【転落】
【賢さ】
★★【エロ】
【笑い】
ドラマも映画も見ましたが、今回は小説の話です。
もう、浅はか。とにかく浅はか。
目の前の嫌な事をごまかしてごまかしてたらこんなんなっちゃいました、みたいな話。
上のあらすじにもあるように、求めたものとは?という問いに対しての答えは「愛」でしょうな。
ただ、その求め方が問題ありなわけで。
作者:横山秀夫
あらすじ:
殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。
★★★★★【総評価】
★★★★【殺伐】
★★★【人間関係】
【ほっこり】
【エロ】
【笑い】
まず、私は横山秀夫の作品が好きである。
「読むものないなー」と思ったら、横山秀夫である。
困った時の横山秀夫。
そんな痒い所に手が届く横山秀夫だが、
元記者であるのを活かした作品が多い。
ちなみに横山秀夫は政治部記者だった、というのを何かで読んだ事があるのだが、
今調べてみても出てこない。
勘違いかなぁ。
勘違いだとしても、なんだかインテリジェンスな勘違い(どこが)なのでまあよしとしよう。
前置きが長くなったが、この「第三の時効」という作品である。
とにかく、全体の雰囲気として、ゴツゴツしている。
もう、ゴツゴツゴツゴツゴツゴツ している。
不意にぶつかったら、内出血は間違いなしである。
鋭角に切れて血が出たりはしないが、どでかい青タンが出来るであろう。
そのくらいゴツゴツしている。
作:松本清張
あらすじ:
自宅を放火して夫を殺害、財政界の黒幕・鬼頭の愛人となった民子。放火の容疑者として民子を追う刑事を中心に“けものみち”に迷い込んだ彼女の辿る運命を描く。
★★★★【総評価】
★★★【エロ】
★★★★【不気味】
【笑い】
この話しのイメージは「夜」。
話しの中には朝もあるし、昼もある。太陽が出てる時もある。
しかし、ここそこに「黒い闇」をまとっている。
そんな不気味な話しです。
で、不気味なのがもう一つ。
この話しの主人公は一体誰だろう?という事。
成沢民子という女性が最初から出ずっぱりではありますが、
いろいろ起きる事件の真相は知りません。
読み進めるとどうやら民子は主人公の器ではないんですね。
っていうかバカ女。
結局主人公は不在です。
ちなみに私は小説というものをほとんど通勤時間に読んでます。
だから、朝からダーク。
冒頭書いたように、「夜」なイメージの本を朝に読む。
なかなかオツだな、と自分に思い込ませながら顔を上げた時、
電車から見えた富士山のさわやか過ぎる眩しさが印象的でした。
あらすじ:
一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平はその巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。実在の父親をモデルにしたひとりの業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描いた山本周五郎賞受賞作!
★★★★【総評価】
★★★★【暴力】
★★★【エロ】
★★★【凄まじさ】
★★★★★★★★★★★★【こんな人父親とかありえないし】
非常に男っぽい小説でした。
エロありバイオレンスありDVあり。
物凄い力強さに引っ張られ、一気に読んでしまった本です。
一つ気になる事、というか、気に入らない事は
なぜ主人公のエロテクにすべての女性が溺れるのか、って事です。
押尾先生も真っ青です。
そこだけ美化されてるのでしょうかねぇ。というか男のむき出しの願望?