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本・DVD・映画などの感想とか。 妄想したりネタバレしたりします。

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あらすじ:
朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。この時間差が意味するものとは? それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。

★【総評価】
★★★★★【涙】
★★★【犬】

アマゾンからあらすじを引っ張ってこようと見てみたら、
カスタマーレビューがあらかた良い事ばっかり書いてありました。

そうか?
いいか?これ。



確かに泣き所はたくさんあります。
現に自分もたくさん泣きました。
でもこれはアンちゃん(うちの世界一カワイイお犬様)のせいであります。
ダブってしまってねぇ。



このお話はまず、離婚する所から始まります。
そもそもこの離婚する理由が弱いのがいけません。

おっちゃんは何でも家の事を奥さんに任せてきてしまいました。
だから奥さんは1人でも生きていけるようになってしまったんですね。

わかります、わかりますよ。
きっといろいろあったんでしょう。

おっちゃんはおっちゃんで、「奥さんのやりやすいように、自分はサポートに回るから」、と
相手任せにしていたわけです。
そして、多分サポートなんぞろくすっぽ出来てなかったんでしょう。
この辺は推測ですがね。
しかし、離婚理由の場面を見せる内容が優しすぎる。
これでは、奥さんがただのオニババにしか見えません。

そしてオニババに離婚を切り出され、承知してしまうおっちゃん。
なぜ、もっと頑張らんのか。

離婚てのはそんなもんじゃないんだぜ、と思う経験者です。

そりゃなんでもオニババ任せにしてきたわけですから、離婚だってオニババ任せになりますわな。
ほっぽり出されるのも当たり前です。
「相手の事を思って」という上っ面の美しさを隠れ蓑に、責任・誠意が伴ってない行動をとる。
この時点でおっちゃんに同情出来なくなってきます。

まあ、この本はとても薄いので、そこだけ書いていたら何千ページにもなってしまうであろう
内部事情も考慮しますよ。オトナですから。
少ないページでなんとか自分を納得させるように解釈しますよ、せっかくお金出したんだし。
しかし、これでは浅すぎる。
おっちゃん、オニババ、両人に対して失礼です。

まあ、そんなこんなで犬を連れて旅に出るわけです。
しかもこんな時におっちゃんは病気になってしまいます。

小さな子供に情けを掛けた事により、お金を持って行かれたり、
犬が病気になり、治療費のために最後の砦をうっぱらったりして、とうとう無一文になります。

何も持っていない状態でも、犬との触れ合いがあれば良い、という事でしょうか?
もともと人間は何も持たずに生まれたんだから、何も無くてそれで良い、という事でしょうか?

イマイチ理解出来ません。

で、無一文の家なしの病気ですから、当然死にます。当たり前です。

「ほれ、感動せえ。ここ、ここやで。ここで泣くんやで」
と言われている様で、なんだかしらけます。

さあ、ご主人様を失った犬。
でもそれが理解出来ません。
なんつったってただの犬ですからね。
ご主人様はいつまでたっても起きない。全くのんびりやさんだなぁ。
ボクはお腹が空いたよ。
だから、近くのバーベキュー場で残飯をあさってくるよ!

果たして犬はそう思うでしょうか?
本当ならばご主人様を食べ始めるにきまってます。
おっと、過激な表現が出てしまいました。
でも、本当だもーん。

あんな美しく犬が生きていけるわけありません。
でも、絵で見せられると、アンちゃんとシンクロして泣けてしまいます。
この子(アンちゃん)を1人(一匹)にしてしまったら?そんなことできないーーーー。ウワーン。
バカ飼い主炸裂です。
本とかどうでもよくなっています。

バーベキュー場に遊びに来ていた人間が残飯をあさりに来た犬に石をぶつけます。
あたりまえですね。
自分達のご飯を狙ってお腹を空かせた野犬が現れたら誰でも身を守るでしょう。

しかし、ここもシンクロ。
アンちゃんが石をぶつけられるなんてー。お腹すかせてるなんてー。そんn(以下略)
そんな部分だけシンクロです。

最後は犬もおっちゃんにやっと会えて(=天に召されて)嬉しくてはしゃぎまくりです。
あとは警官に見つかって終わりです。

うん。浅い。
実に浅い。

この薄さですから、これくらいサラっといかないと終われないのはわかります。
でも、それなら描くなよ、とすら思ってしまいました。

サラっとキレイにまとめすぎて、上っ面感が否めません。
さあ、泣きなさい。
感動しなさい。
好きでしょ?感動。
この薄さで感動だよ、お得だろう!ほら買った買った!
と耳元で怒鳴られてるようです。

とにかく、泣かせスイッチが至る所に落ちています。
泣かせるエピソードをこれでもか、と突っ込んだ感動の宝石箱や~、と
微妙に古いネタを思い出させるほどです。

題材やストーリーなどは良いと思うんです。
もっと深く突っ込んでくれたら、本当に良い話だと思うんですよね。
感動の安売りが滲みあふれ出る結果になってしまって本当に残念です。

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無題

まだ本読んでないのですがやたら周りが泣けるというので検索したら当たってここへ伺いました
raimさんの文章面白かったです
離婚てのはそんなもんじゃない~の辺りはすいません笑ってしまった~
たぶん本読んだらraimさんと同じ気持ちになる予感がします
最近はこのブログ書かれてないようですが
なんか書いてほしいなぁと感じました
今2011年6月ですけどなんか文章読んで楽しかったのでコメント入れさせて頂きました
  • by よーちゃん
  • 2011/06/08(Wed)01:26
  • Edit

コメントありがとうございます。

ありがとうございます。
この漫画が映画化されるという事で、結構な人が検索で見に来て頂いています。
で、私のこの感想を別の場所でぼろくそ言っている所を見てしまったりしたので、
よーちゃんさんのコメントもきっつい批判かなーとおそるおそる半目で
読ませていただきました。
そしたらあーた!結構嬉しい事書いてくれてるじゃないの!
おそるおそるからの天国は100倍嬉しいですね!
この本絶賛されてる上に西田敏行で映画化っての批判出来ませんよね。
もし、今書けと言われたら同じ事は書けないかも。

最近ちょっと忙しくてDVDも小説も読めていないので
ネタがない、というのが本音です。
でも、このブログは細々と続けていく予定(だいぶ細々すぎて見えないかも)
ですのでまた遊びに来てください。
  • by raim
  • 2011/06/08 14:13

無題

こんにちは。私も星守る犬のレビューを見ていてここにたどり着きました。他の映画等のレビューも楽しく読ませていただいたのですが、その中でも星守る犬は私の心にのこっていましたのでここにコメントさせていただきました。

私もこの本に感動はしなかった方です。
むしろ、これで感動してる人は何に感動しているのかわかりません…
ひたすら犬が憐れでしょうがなく(かくいう私も柴犬を飼っている親バカですが)もう読む間に自分の飼い犬の姿がちらちら浮かんで鬱になり、立ち直れないレベルでした。
犬は全然悪くないのに…
続編もあるようですが、もうあの絵を見ただけで鬱が発症しそうで読んでいません。

なんでも感動感動いってればいいものではありませんよね…
  • by さとき
  • 2011/06/21(Tue)18:45
  • Edit

Re:無題

コメントありがとうございます!
そうなんですよね、続編。
何をどう続編なのか、全く予想もつきませんよね。
感動ってなんだろう?って改めてこの本を読んで思いました。
可哀想なら感動なのかな?って。
さときさんと同感で、この本に感動する人は
箸が転がっても感動するのかな、と(言い過ぎ?)。
しかし、西田敏行っていう配役はずるいですよね。
  • by raim
  • 2011/06/23 09:47

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