忍者ブログ

いろんな感想文

本・DVD・映画などの感想とか。 妄想したりネタバレしたりします。

HOME • Admin • Write • Comment
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



【あらすじ】
地方都市の寂れた国道沿い。大型モール・洋服店・レンタルビデオショップ・中古車販売店・
ファミレスが並ぶ典型的な郊外の町で、ある日突然28歳のOL安曇春子が姿を消した。
ほどなくして彼女が消えた町には、捜索願のポスターをモチーフにしたグラフィティアートが拡散されてゆく。
時を同じくして出現した、男だけを無差別に暴行する女子高生集団。安曇春子の失踪をきっかけに、交差する2つの犯罪。
これは全て、アズミハルコの企みなのか?ハルコが消えた“本当"の理由とは?

★★★【ストーリー】
★★★
★★★【閉塞感】
★★★★★★★★★★★★【年齢を感じた】

んー。すごく面白いわけではなかった。
先にレビューやあらすじを見てたので、付いて行けたのかなと思います。
時系列など、私は先に読んでいて良かったかなと思うけど、それは嫌な人も多いですかね。

この映画の意味する所は分かるんだけど、もう歳を取ってしまった私には、
そういう時もあったよねーというぐらいの思いで、あまりグッと来なかった。
でも、アズミハルコとかと同年齢だったらキュっと来てたかなとも思う。

↓↓↓



アズミハルコが行方不明になってから、高畑充希パートが始まる時系列なんだけど、
交互に出るので、そこで少し躓くかも。
下の方で軽いあらすじを最後まで書いてみました。
次からは私の感想なので、あらすじだけを知りたい人は下の方へどうぞ。


これといって人に言うほどの事でもない嫌な事が積み重なって、
ボディブローのように効いて来て、失踪しようとしたアズミハルコ。
まあ、わかる。そういう時あったよね。
そしてそれはこれからもあるかもしれない。
だけど、大抵の人は失踪しない。
何かしら発散して、もしくは見ないふりをして、日々過ごす。
なぜなら失踪する方が社会的制裁が大きいから。
ただ、その大きな足かせが無ければ、失踪してたかもしれない。
これは誰もが一度は考える事なんだと思う。

また、少し田舎の閉塞感もよく出ていた。
ここからは自分語り。
私は都会の近くに生まれ住んでいるので、この閉塞感を感じた事はない。
前に少し田舎の方へ住むかもしれないという可能性があった時があり、
その土地に行って「住む」という気持ちで見てみたら愕然としてしまった事がある。
ドトールが一店しかない。タリーズもあったが、一店しかない。
というか、コーヒーショップがこの二店しかなかった。
外でコーヒーを飲みたいと思ったらこの二つしか選択肢はない。
という事は、どこにでも知り合いがいる。
また、夫が夜に予定があり、暇つぶしするための場所が車で行かないといけない距離にしかない。
こちらでは、これもいろんな選択肢がある。
漫画喫茶、カラオケ、カフェ、何でも徒歩圏内にある。
とにかく、都会は選択肢が多い。
これでも、開けている方の田舎でのこと。

この映画の女性は、あまり幸せな人は出てきません。
何かしら小さいけどとても大量の不幸せを持っている。
一方男性は、これまたあまり良い男も出てきません。
享楽的で、しっかりしてなくて、夢ばかりみている。
女を人間として見ていなくて、自分の事しか考えていない。

そんな男性に女性はすがってしまう。
どっちもどっちだよね。

アズミハルコもひゅーいを好きだったとは思えない。
ちょっとイイナと思っていたくらい。
それより、自分が少しこの状況を打破したいために、エチーをしようと提案までする。
でも、相手のひゅーいはハッキリと返事はしない。
まあ、してもいいけどしなくてもいいかな、という。
分かる。アズミハルコの気持ちが分かる。

とにかくヤってしまおうよ、話はそれから。好きも嫌いもそれから。
ちょっと自分に自信があるんだよね、ヤってしまえば付き合える。
でも違った。
ひゅーいは結局ずっと好きだった女(芹那)の方に行ってしまう。
芹那ってのがまたいい。なんか勝てない。男への媚方が完璧で。(本人はどうなのか知りませんよ)
上司に彼氏が出来たって言ったら、ぎゃふんと言わせて気持ちよかったのに、これじゃどうするんだよ。困るよ。
息の詰まる家から出られる可能性が大いに出てきたのに、結局無理じゃねーか。
もういやだ!
まあね、若いんだから、どこへでも行って暮らしたら良いと思う。
そしてそれが出来る力や元気もある。
今の生活を変えるというのはとても力がいる事で、不満を言ってそのままいるのが、
実は一番楽で簡単でいいのだ。
それが出来ないのは、自分のせいなのだ。
高畑充希も太賀の事を好きではない。
ただ、依存先が欲しいだけ。楽だから。そして依存して欲しい。
自分が生きてる理由があるから。
でも、相手を思いやる気持ちはこれっぽっちもない。
だから、誰とでも寝るし、それを指摘されたら怒る。
そしてそれを薄々気が付いている。
年齢的にもこんな事をしている場合ではない。でもどうすればいいか分からない。

高畑充希は体当たり、文字通りの体当たりだった。
エチーのシーンは体は出ていないのに、すごく生々しくて大丈夫かと思うくらい。

ここで、対照的な蒼井優とのエチーシーンもある。
これはこれで生々しい。エロさでは蒼井優の勝ち。

まあ、生活に男と女が絡んだらエチーは抜きには出来ないからね。
しかもどちらもありがちなシーンだったので、必要だと思う。
ちなみにここで、太賀は本当に高畑充希をセフレと思っているという記号的なシーンがある。
ヤってる最中に高畑充希が太賀にキスしようとするが、かわされる。
本気の人としかキスしません、っていうなんか子供っぽい感じがこの二人にはとても象徴的で、
エチーよりも印象的だった。

田舎の閉塞感や、それぞれ若さだけでは切り抜けられない事を肌で感じて、
どうやって生きていくか本気で考えるための時間を作ろうとしている、という事なんだろうね。

途中で挟まる少女ギャング団については、どう処理すればいいか迷う所。
すべてが幻想ではなく、実際に存在するようだし。
最後の警察との対決もなかなか、不思議すぎてオバちゃんは付いていけませんでした。
要は、女性は負けないという象徴らしいけど、少し難しかった。
女性も暴力的な一面は大いにあり、だから暴力をふるうのかは分からないけど、
それを隠し持つしたたかさがもっと女性の魅力的な一面でもあり、
それでほぼ出来ているといっても過言ではないくらいなので、賛同しづらい。

とにかく、そんな時期もあるけど、結局歳を取るともっと不幸な事や大変な事、幸せな事があって、
逆にこんな時間が案外贅沢なんだよなーとも思ってしまったオバちゃんでした。


さて、あらすじをだいぶ簡単に。↓
閉塞的な田舎。
どこにでも知り合いがいて、その人の人生がほとんど知られている。
だから、好きな人の動向も嫌でも耳に入ってきてしまう。

アズミハルコは何もないパッとしない毎日にうんざりしつつも日々をこなしていた。
しばらく会わなかった同級生と会い、恋におちる。
この「恋」も本当の恋ではなく、何となくつまらない生活からの脱却のためなのも否めない。
でもいいのだ。
うるさい上司に彼氏出来たと言ってぎゃふんと言わせたし、何といっても、
自分を田舎の風景の一つではなく、一人の人間として見てくれる人が出来たのだ!
そう思っていたけど、彼はほかの女が好きだったし、自分は暇つぶしだったのだ。
暇つぶしにしてたのはアズミハルコもそうだけど。
家も居場所がない。そりゃそうだ。もう立派な大人なのに。
やっぱり自分は田舎の風景の一つに過ぎなかった。
それならば。
よし、失踪しよう。そうしよう。

一方、木南愛菜=高畑充希もなんだかパッとしない人生だ。
ちょっとおバカさんなので、とりあえず、騒いでいれば、楽しければそれでいい。
だから依存したい彼氏が欲しい。
偶然再会した太賀の彼女になりたい!
しかし、太賀はそれどころではない。
高畑充希はヤらせてくれるし、いないよりはマシな女な程度。
それよりも、グラフィティーアートで世間を騒がせたい。
とにかく、有名になりたいし、いろいろ楽して生きていきたい。
そのグラフィティーアートにアズミハルコの「探しています」写真を使うことにした。



そしたら何と!ネット界で有名になっているではないか!
浮かれる太賀と高畑充希と葉山奨之。
しかし、有名になればなるほど、実際には法に触れている部分も多いにある。
これはマズいと先に抜けたのは、大学中退の太賀であった。

高畑充希は太賀と連絡が取れずイライラする。
イライラしたので、葉山奨之とエチーしてしまう。
太賀が葉山奨之に「高畑充希はお前にもヤらせてくれるよ」と言っていた事を告げ口。
すっごく怒る。
ヤってるくせに。
しかしもう全く連絡が取れない。
グラフィティーアートも仲間外れにされたから、破壊してやる!
もう嫌になったので、キャバクラの先輩と遊びに行こうとしたらそこにはアズミハルコがいた。以上です。

拍手

PR

この記事へのコメント

Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Comment
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Pass   コメント編集に必要です
 管理人のみ閲覧
Copyright ©  -- いろんな感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]