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本・DVD・映画などの感想とか。 妄想したりネタバレしたりします。

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あらすじ:
1960年代のアメリカ。 両親の離婚にショックを受けた16歳のフランク・アバグネイルJr.(レオナルド・ディカプリオ)は、 単身ニューヨークへ。 やがて、お金に困って“小切手詐欺”を思い付く。 その天才的な頭脳とチャーミングな魅力で、巧みにパイロットになりすました彼は、 偽造小切手を切っては全米各地を豪遊。 ところが、FBIの敏腕捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)が犯人逮捕に乗り出し、 世界を股にかけた二人の長い“追いかけっこ”が始まった!


★★★★【総評価】
★★★★【テンポ】
★★★★★【はったり】
★【オトナ】

もっと簡単なあらすじ:
私をつかまえてごらんなさ~い、アハハウフフ〈お花畑)→正義の味方

実在の人の話。
何でも天才っているんですね。
その才能が良い方向に向けば成功するし、悪い方向に向けば極悪人になるという
正義の味方ウルトラマン(古いって言わないように)のような話です。


レオナルドディカプリオ扮するフランク・アバグネイル・ジュニアは詐欺の天才でありますが
何事にもきっかけがあります。

文無しになってしまった崇拝する父親が銀行から金を借りるためにした
ささいな手口や口先の素晴らしい話などに触発され、レオの詐欺才能が開花してしまいます。
ま、親子で詐欺の才能があったわけですね。

ちなみにこの父親がやったネックレスの使い方は実践できそうです。
しかし、こういうキザな事をするのがアメリカ人は本当に好きですね。
キザな事を女性に引かれずに、さらには素敵!って思わせるためには
「こんな事は日常的な事だよ」と言った余裕ある顔でするというのが大事だと学びました。
キザな事をした事もない、思いつきもしない自分達がやろうとしても
 「これから、キザな事するよー、見て見て!
  きっとオレ様にメロメロになっちゃうぜー、
  ムフフ、今日の夜はセクース出来るー!グフフフフ」
と言うお下品な気持ちが滲み出まくって、女性が引きまくるのでご注意ください。
ご利用は計画的に。

さて、レオはパパママが大好きです。
しかし、パパは事業に失敗し、ママはその弁護士と出来ており一家離散です。
どうしても3人でまたあの幸せだった暮らしがしたいレオは小切手詐欺を繰り返します。

そうです、世界中をパイロットになりすましてただで飛び回り、
莫大な金額をかすめとった(実際には約250万ドルらしい)理由はただそれだけ。
3人で仲良く暮らしたい、という事でした。

なんだか切ないですね。

さらに、逃げる為にどうするかと考えたレオ、スチュワーデスをはべらかしたパイロットを見て、
「すげえ、カッチョいい!!」っていう理由からパイロットになろうと思います。
それもそのはず、レオが捕まったのは21歳。
詐欺全盛期が16歳です。
まだお酒も飲める年ではありません。
どんだけ老け顔なんだよと思っても、心はまだまだ子供です。


そんな見た目おじさんでも心も年齢もまだまだ子供なレオ。
パイロットに飽きたら今度は医者になります。
しかし、血を見て卒倒。
そこのナースとデキてしまい、お父さんに気に入られようと今度は弁護士になります。
どちらにしても、若すぎて経験の乏しいレオは映画から知識を得ます。
ここがすごい所ですが、実際に短期間の勉強のみで弁護士の資格はとりました。
レオ、恐ろしい子。

しかし、それなりの地位を付け、それなりの威厳と話し方をすれば何とかなるもんです。
中身がなくたって部下に指示すればいいだけですからね。
どこかでこんな人を見た事あります。
・・・・・うちの部長

そんな詐欺師を追いかける刑事トムハンクス。
トムハンクスは仕事でやっていますが、構ってくれるレオは大喜びです。
トムが他の仕事で忙しかったりすると、わざわざ電話をかけて、
「僕、ここだよ」
と教える始末。
寂しがりやですね。
母性本能がくすぐられますが、トムはくすぐられません。
トムはそんな事してる場合ではないのです。
離婚した子供には会いたいのに嫌われたり、他にも山のように仕事があったり、島流しにあったり、空港に住み着いたり、ルーブル美術館で謎解きしたり・・・

そんな大忙しトムにより、最終的にレオは捕まります。
しかもそこはフランスです。

始めの小切手詐欺は、コピーしたり切ったり貼ったりカッターで削ったり、という手作業の地味なものでしたが、
最終的には工場で機械を動かしてました。
どんだけやり手なんでしょうか。
言葉も違う遠い異国で、工場を作り機械を使って本物の小切手を作り出していたんです。

トムに見つかったレオは、嬉しさのあまりインクの説明やらなにやらをわめいておりました。
その顔は、大罪を犯し逃げ惑う事に憔悴した凶悪犯の顔ではなく、
かくれんぼして見つかった時の「アチャー」と「見つけてもらえて良かった」という小学生のような顔でした。


そんな心は子供なレオ工場長。
フランスからアメリカに帰る飛行機の中で、最愛なる父の死を知ります。
深く失望するレオ工場長。
動く飛行機から脱走し、行った先はママのところ。
ママは大きな家に住み、新しい旦那とすでに子供までいました。
そこは自分がずっと憧れて取り戻したかった暖かい家庭です。
でも、自分はもうそこには帰れない。
どんなに願ってもパパとママとまたあの楽しかった日々は絶対に戻ってこないとわかります。

この辺り、切ないですね。

彼が一番望んだのは大金でも、カッコイイ俺様でも、たくさんの美女でも、工場長の地位でもなく、
「パパとママとボクとの暮らし」だったわけです。
ただそれだけの欲求が最終的には本物の小切手を作る工場長にまで上り詰めるんですから
人間の知能と行動力というのは計り知れません。

そんなわけで大人しく捕まるレオ。
最終的にはその知能を買われてFBIに入ります。
FBIの権力や情報網を駆使してさらに悪い事に使おう、などとは夢にも思わず、
今では企業の防犯コンサルティングとして働いており、金持ちだそうです。
こんなに分かりやすく正義の味方になるのも珍しいですね。
彼が本気出せばマフィアの一つや二つ簡単に牛耳れそうですが。

とてもテンポ良く明るい映画でした。

最後の感想として。
あー、あんなたくさんのスチュワーデスはべらかしてーなーーーー…

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