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本・DVD・映画などの感想とか。 妄想したりネタバレしたりします。

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あらすじ:
一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平はその巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。実在の父親をモデルにしたひとりの業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描いた山本周五郎賞受賞作!


★★★★【総評価】
★★★★【暴力】
★★★【エロ】
★★★【凄まじさ】
★★★★★★★★★★★★【こんな人父親とかありえないし】


非常に男っぽい小説でした。
エロありバイオレンスありDVあり。
物凄い力強さに引っ張られ、一気に読んでしまった本です。

一つ気になる事、というか、気に入らない事は
なぜ主人公のエロテクにすべての女性が溺れるのか、って事です。
押尾先生も真っ青です。
そこだけ美化されてるのでしょうかねぇ。というか男のむき出しの願望?


どうやら作者の実の父親をモデルとしているようです。
こんな人が実際にいるとは、しかも父親だとは。

戸塚ヨットスクールなんて目じゃないほどの暴君ですよ、この人は。クソDQNです。

私なんて高度成長期がちょうど終わった頃に生まれてますからね、
のほほんとテレビ見ながら育ってきた自分には、想像を絶する世界です。

もっとも韓国の済州島から日本で一旗あげようと出稼ぎに来るぐらいですから、気迫が違います。
しかし、この父親は何もかも暴力暴力、と力でねじ伏せます。
バーベキューで言えば、暴力・暴力・エロ・暴力・エロ・金・暴力・暴力の順で串に刺さってる感じ。
良い所が一つもないっていうのも素晴らしいです。
しかもケチ。
英姫という女性を手篭めにして無理矢理結婚し子供を産ませたにも関わらず、生活費養育費は払わない。
というより、さらにたかる始末。

とにかく、ジャイアンも真っ青な「お前の物はオレの物、オレの物はオレの物」道を突っ走ります。

暴力も然る事ながら、女もめいっぱい作る作る。
たまに家に帰れば、家の中をめちゃくちゃにしてお金をむしりとり愛人との家に帰る。
この、「めちゃくちゃ」は星一徹がちゃぶ台ひっくり返すなんて甘っちょろいもんではない。
柱をおり、自転車を投げ飛ばし、息子が屋根づたいに逃げるほど。

本当に近くにこんな人がいたら、一目散に逃げますが、このクソDQNは本の中にいます。
これほどのやりたい放題暴れ放題はだんだんとクセになってきて、
「もっとやれ!」という気持ちにさせられます。私、病んでるんでしょうかね。

ま、そんな感じのクソDQNも年齢には勝てず。
カマボコ屋を始めてみたり、そっから高利貸になったりして、悪の権化と化していくのですが、
年齢と共に天の悪魔はどんどん見放していきます。

1人息子には復讐されて勝てなくなるし、愛人は半身不随になるし。
この愛人の面倒を見るためにまた別の女を連れてきます。
もちろん、このクソDQNが女相手に何もしないわけはありません。
やり放題です。

しかし、ここでとうとう天の悪魔はどこかへ行ってしまいました。
クソDQN、半身不随になります。

暴力はもう出来ません。
暴力が出なければ、誰もこのクソDQNの言う事なんて聞きません。
クソDQNにはクソDQNがついて来ます。
この最後の女が、さらなるクソDQNでした。

クソDQN(男)がいろんな人をぶっ飛ばし、巻き上げてきたお金をクソDQN(女)がジャンジャン使います。


この辺りの落ちぶれていく様は快感にも近いです。
あれだけ威張っていたクソDQNも体が動かなければただの厄介者。
糞尿垂れ流しの状態にまでなります。



ただ、この小説の面白い所でもあるのですが、
最後の最後に出てきたクソDQN(女)がたいした事はせず、
このクソDQN(男)のお金を簡単に使ってしまうところが、上下巻と読み続けてきた私にはムカつく所でした。
今まで散々迷惑かけた家族に使わせろよー。

まんまと作者、の術中にはまっているわけですが。

この後、映画にもなり、このクソDQN(男)はビートたけしがやります。
気迫や雰囲気はピッタリなのですが、いかんせん思いのほか声が高いのでガクっときます。
また、なんとなく鬼瓦権蔵がいつ出てくるか、と期待してしまったりもします。
ま、これはまたそのうち書こうかなー。

実際、この作者は在日なんですが、いらん日本批判などはなく、その辺りも読みやすいです。

損はしないと思いますよ。

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