いろんな感想文
本・DVD・映画などの感想とか。 妄想したりネタバレしたりします。
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出演: ジーン・ハックマン. アンジェリカ・ヒューストン. ベン・スティラー. グウィネス・パルトロウ. ルーク・ウィルソン
あらすじ:
天才一家テネンバウムズ家。
両親は別居、3人の子供たちはそれぞれの得意分野で天才児となった。
あれから22年。
3人の子供たちは失敗や奇行を繰り返し、成功しているとはいえなかった。
父親はまたみんなで暮らしたい、と「余命6週間」と嘘をつく。
★★★【総評価】
★★★★★【風変わり】
★★★【笑い】
★★【感動】
非常に風変わりな掴み所のない映画でした。
こういう映画っていうのは、内容が面白くなくても、
「なんとなくオシャレな映画を好きな私はオシャレ」であったり、
「このつまらない映画を理解するオレってカッコイイ」であったり、
そんなエセ文化人のような人たちで支えられてる事があります。
でも、これは普通に面白かったですよ。
誰かに共感しよう、とか、何かを訴えかけてる、とか、感動をちょーだい!とか、
思ってる方には不向きですかね。
ほとんどが病んでいるけど、そこは置いといてなんとなく生きて行く、みたいな感じ。
テネンバウムズ家は3人の子供がおり、
長男は実業家、長女は劇作家、次男はテニスと、
それぞれ小さい頃に天才児としてもてはやされます。
両親は22年前に別居しており、父親は音信不通だったのですが、
お金がなくなったので、一緒に暮らしたいと戻ってきます。
もちろん、簡単には同居できないので、「余命6週間」という嘘と共に。
そして、それぞれ別に暮らしていた子供たちが戻ってくる、という所から
映画は始まります。
この3人の子供たちがまさに風変わり。
長男はベンスティラー。
私はこの俳優さんが大好きです。
いろんな映画に出ていて、日本でも大ヒットした映画に出てますが、
イマイチ浸透されてないような。
一度、変なCMに出ていてビックリしました。
確かアイスだったかな?
あまり美形とは言えない(ブラピとかジョニデに比べて)顔がドアップで写っていて、
この人をハリウッドスターだと分かった人って一体どれくらいいるんだろう?
と不思議に思ったもんです。
しかも短期間でそのCMは見なくなってしまいました。
多分多くの人は、ジャパンマネーに眩んで海を渡って来たその辺のアメリカ人、
(例えばボビーオロゴンとか)くらいの感想しかなかったと思います。
ま、ジャパンマネーに眩んだのはその通りだと思いますけどね。
そんなベンですが、子供が2人おり、3人は常にアディダスのジャージを着ています。
そして、常に避難できるよう、何度も避難訓練をしています。
もちろん、テネンバウムズ家に戻ってきた日も、この家からの避難訓練をかかしません。
もうこれだけでニヤニヤします。
長女のグゥイネスパルトロウは、いつもラコステのワンピース、その上はフェンディの毛皮を着ており、
目の周りは真っ黒に化粧しています。
そしていつもお風呂場にいて、夫には内緒でタバコを吸っています。
それはそれはヘビースモーカーなんですが、夫は気付いていません。
これまた変。
グゥイネスはほとんど夢の中にいるような顔をしています。
次男のルークウィルソンは、ずっと船で暮らしています。
そして、グゥイネスの絵ばかり描いている。
昔のテニス選手の格好をしており、ロン毛にバンダナ、黒いサングラスでフィラばかり着ています。
さらに近所に住むオーウェンウィルソンは、常にカウボーイスタイル。
普通の格好しているのは父母だけですが、母も微妙にセクシーな服ばかり着ている感じ。
なんと言っても、この母親の顔が強烈だからなぁ。
あの、「アダムスファミリー」の母親役の人です。
でも、声がキレイなんだよね、この人。
そんなこんなで父親はドタバタして、なんとなく心を開いたり、嘘がばれたりしながらも
最後は長男に看取られ、全員が墓地に集合。
死んでしまったけど、思いは遂げたんでしょう。
一応、ちゃんとしたストーリーがあるんだけど、なんとなーくしか覚えていない。
ただし、彼らの強烈な服装やふるまいはガッチリ覚えている。
全員が若くして絶頂を向かえ、若くして挫折を知ってしまう。
だからか?何かしら心の病であり、奇行が目立つ。
しかし、全員絶望はしていません。
それでも明日はやって来て、生きて行かなくてはならない事を受け止め、
実に力強く生きています。
ひょうひょうとした映画なんだけど、人物像はきっちり書かれてたりして、
なかなか作りこまれてるな、と思わせられます。って何様かよ、って?
とにかく、終始ニヤニヤしてしまいました。
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