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本・DVD・映画などの感想とか。 妄想したりネタバレしたりします。

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あらすじ:大恐慌の35年。ジョージア州の刑務所で看守を務めていたポール・エッジコムは、大男ながら暗がりを怖がる黒人死刑囚のコフィーに興味をもつ。あるときコフィーがポールに触れただけで、重度の尿路感染症を治してしまったからだ。コフィーの不思議な力に触れた看守たちは、なんとかコフィーを死刑から救おうとする。


★★★【総評価】
★★★★★【ファンタジー】
★★★★★【不可解】
★【神】
★★★【悪魔】


約3時間の長い映画ですが、退屈せずに見られました。
映画として、それは大成功だと思います。

でもなー。

「感動の映画!」とか言われてるけど、
どこが?
と言いたい。

この映画の最後、どう考えても「感動」ではないだろう。
途中、100歩譲って感動とも言えなくもないシーンはあるけども。
私はこの話、ホラーだと思っている。
こんなに怖い結末ってある??
自分がもしそうだったら、と思うと怖くて怖くて布団から出たくないね。

有名な映画だし、あらすじはどっかで読んでもらうとして。

とりあえずの感想として、

・看守さん(死刑執行)は大変な仕事だなー
・死ねないって地獄だよなー

この2つ。

看守さんについては、私はやった事もなければ想像すら難しい、
本当に大変な仕事だと思うので、どうのこうの言うのはやめる。
本当に頭が下がります。

で、ストーリーだけど。

人の気持ちがわかり、病気を治してしまう大男が冤罪で死刑囚に。
この人を「神の子」と言ったりしています。
いや、確かに悪い人ではない。良い人だよ。

でもさ。

トムハンクスが懇意にしている刑務所長の奥さんの大病を治そうと
「神の子」を内緒で連れ出し、奥さんの病気である「悪い気」を吸い込んで奥さんを治す。
刑務所に戻った「神の子」はその「悪い気」を底意地悪い看守に移す。
底意地悪い看守は、この「神の子」が誤解されている真犯人を射殺し、その後自らも廃人になってしまう。

うーん・・・

「神の子」が底意地悪い看守に「悪い気」を移すだろうか?
底意地悪い看守は確かに分かりやすいほどムカつく存在だったし、
非道な行いをした。
だからって廃人になるほどの「悪い気」を移すっていうのが
神のする事なんだろうか?と疑問に思う。

あっちの神様ってキリストさんでしょ?
私はクリスチャンでもなんでもない上、クリスマスに浮かれ、正月に初詣に行く、
薄汚れたそこら辺の日本人なので、深い造詣も信仰も理解もないんだが、
キリストさんって隣人を愛せって言ったり、許しましょうって言ったり
するんじゃなかったっけ?


この「神の子」は他の囚人が可愛がっていたネズミを治したり、
トムハンクスの病気も治したりする。
そのおかげで、ネズミと一緒に永遠とも取れる命をもらってしまうわけ。

永遠に生きる、って地獄だと思うんだよね。
一緒の時間を過ごし、仲良かった人達はどんどん死んでいくが自分は残る。
会いたい人はもうこの世にいない。
トムが見た目年をとらなければいいが、最後のシーンはおじいさんだった。

って事は、おじいさんのお友達しかできないよね?
いや、年齢を超えた友情はあるんだけどさ。
そんな簡単にはいかないでしょ、実際問題として。

女性だって、もうばあさんしか相手にしてもらえない。
いや、年齢を超えた愛情はあ(略)
そんな簡単に(略)

始まりがじいさんばあさんなら、寿命だって短いわけだしね。
どんどん友達が減っていくサイクルが早くなっていくよね。

なんで、トムハンクスがこんな目に合うのさ?
それが全く理解出来ない。

いろいろなレビュー見てると、
「トムハンクスは神の子を手にかけた(死刑執行した)罪を背負ってしまった」
的な事書いてるのが多いけど、



だって、それトムハンクスの仕事じゃーーーん!!!



しょうがなくない?
「神の子」だって死刑執行を望んだんだし、どうする事もできないじゃない。
しかも、なんでトムだけ?
死刑執行にサインした人とか、裁判官とか、一緒にいた看守さんたちとかは?

なーんか納得いかない。

もしかして、あれか。

神A「神としてはぁ~、ごほうび?的な?カンジで~、したんだけど?
   だってだって、昔から人間って不老不死にこだわってっから~
   どぉんだけ生きたいんだよってプゲラしてたんだけど~
   それがいいんじゃね?って思って、やってやったんだけど?」

神B「それ、卑弥呼ぐらいの時代の話じゃね?」

神A「マジ?あちゃー、おれ、やっちったカンジ?」

って神様勘違いの巻、なのか?

っていうより、こうやって見てみると、
神の子に見せかけた悪魔なんじゃないか、という気にさえなってきた。



ストーリーは飽きさせないし、役者陣も芸達者でとても良く
見てる時は、一瞬「ん?」と思っても映画の力で納得させられ、
どんどんと流されていってしまう。

しかし、後から考えるとどうにも腑に落ちない事が多く、
その上「感動!」と言われるとどうしてもうなずけない。

やっぱり死ぬ事が出来ないっていうのは地獄だと思う。
これは「感動作」ではなく、「ホラー」だと思う。

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